パートさんの娘が1年生にいる。
中学1年の頃を思い出してみようとするけど、ただただ毎日楽しかったことしか覚えていない。
勉強もスポーツもできて、身長もどんどん伸びてきて、悩みなんてほとんどなかったのではないだろうか。
それもこれも、今となって言えることだ。

その娘さんがバレー部の顧問の先生とうまく行っていないらしい。
うちの学校はやけにバレーが強い。
全道でも指折りの強さだ。
実際男女とも指導しているのは体育の男の先生。
女子バレー部の顧問は今年採用になったばかりの女の先生。
大会なんかは、会場が違うからひとりの先生ですべてまかなうのは無理だ。
規模が小さい学校なだけに、みんな何かしらの部を持っている。
他の誰かに変わってもらうと言うわけには行かない。
スポーツ経験のない彼女にとって、それはかなりの負担なのは分かる。
それでも、分からないなら分からないなりに生徒と接しなければならないと思う。
分からないのに生徒を上から見るのはどうなのだろうか?
「言いたい事があればはっきり言え」と言う一方で意見を言うと
「あんたたちの言ってることは分からない」と言う。
そこで娘さんは「先生の言っていることは矛盾している」と指摘したらしい。
怒って職員室に引き返した先生を放っておくわけにも行かず、もう一度
話し合いをしているときに「あんた(娘さん)は人の気持ちが分からないんだね」
言ってはいけないことを言ってしまったようだ。
中学生の話し合いで、先生が個人攻撃をしてしまった。
職員室では媚を売るような笑顔のT先生。
うすうすは感じていたけど、とても女の嫌な部分を持った先生になるだろう。

宮本輝「優駿」
面白い。
ここまでリアルな競馬小説はあまりない。
狩野洋一の「ダービーを盗んだ男」「龍の囁き」に匹敵する。
ただ、狩野のサスペンスに対して、こっちは本当に純粋すぎるまでの文学。
少しドラマチックするぎる部分もあるけど、競馬はドラマだからいいのだ。

コメント