33歳子供ひとり

2005年7月23日 友達
3年ほど前、毎週土曜日バスケをしに行っていた。
ただ遊びで集まったメンバーだったから、未経験者も俺を含めて数人いるようなチームだった。
対外試合なんて当然なくて、汗をかいて、おしゃべりをして解散。
たまに、何人かで飲みに出たり大学のサークルってこんな感じかなって思ったりしていた。
そんな中でも、人間関係で色々あって、それが煩わしくて俺は辞めることになった。
その当時のメンバーに、30歳くらいの既婚女性がいた。

まゆさんとは、仕事内容が近いことと、年齢がかなり離れていることもあって
かわいがってもらっていた。
それでも、バスケを辞めてから会ったのは1回だけで、親しいとは言い難い関係だった。
それが今日突然会わないか。と、メールが入った。
特に用事がなかったし、久しぶりだというのもあって出かけていった。
まゆさんは、全然変わっていなかった。
3年前と同じ、すてきな大人の女性だった。

若い頃は、遊ぶために生きていたって言う人は多い。
俺の友達にもそんな人はたくさんいる。
まゆさんもそんなタイプだったらしい。
そんなまゆさんは、貴重な時間を割いてなぜ俺と会おうと思ったのだろうか。
そんなにやんちゃをするわけでも、おもしろい話ができるわけでもない。
俺とまゆさんとは、全く違うタイプの人間だ。
若い男とのセックスで刺激が欲しいという感じでもなさそうで
そんなそぶりも一切見せなかった。
弟に久しぶりに会ってみよという感情に近いのだろうか。

「変わって無くて、ほっとしたよ」
別れるとき、まゆさんはそう言った。
誰かの本で読んだ。
「お前はかわらないからいいんじゃないか。何で周りが変わるからって焦るんだ?」みたいな
セリフを思い出した。
もしかしたら、無いと思っていた俺の魅力はそんなところに少しだけあるのかもしれない。

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